WHO/UNICEFは、母乳育児を支援する医療従事者や支援者のために「研修コース」を提供しています。 2020年版は、2018年に改訂された「母乳育児成功のための10カ条(母乳育児がうまくいくための10のステップ)」を基盤に、 最新の科学的知見と実践的な支援方法を取り入れた内容となっています。
このマニュアルは、助産師、看護師、保健師、産科医、小児科医などの保健医療従事者を対象に、約22時間の研修プログラムとして構成されています。母乳育児の健康上の重要性、母乳分泌と直接授乳の仕組み、出生直後からの支援、適切な授乳姿勢や吸着の支援、乳房トラブルや母乳不足への対応、低出生体重児や病気のある新生児への支援、搾乳やカップ授乳などの代替栄養法、退院後の継続支援まで幅広く学べるようになっています。
2020年版の特徴は、コミュニケーションスキルを活用した、母子それぞれの状況に応じたきめ細やかな支援を重視している点です。また、「赤ちゃんにやさしい病院運動(BFHI)」の取り組みと連動し、施設から地域まで一貫した支援体制を推進しています。
この教材は、母乳育児を母と子の基本的な権利と位置づけ、支援する側の知識とスキルの向上によって、 高所得国であっても中低所得国であっても世界的に母乳で育てられる赤ちゃんが増え、母子の心身の健康が増進されることを目的としています。 母子保健に携わる人々にとって、国際的な標準を学び、実践に活かすための重要な資料といえるでしょう。
なお、翻訳にあたり、日本母乳育児支援連絡協議会のメンバー団体がすでに発行物などで公表している訳については、それぞれの団体の訳語を尊重し、『母乳育児成功のための10カ条(母乳育児がうまくいくための10のステップ)』など訳語が団体間で異なるものに関しては、原則併記しています。また、原文を尊重しできるだけ忠実に翻訳する形にしましたので、母乳育児支援の実践において各団体が行っている内容と異なる部分があっても、それを否定するものではありません。
注:この翻訳は、世界保健機関(WHO)または国連児童基金(UNICEF)によって作成されたものではありません。WHOもUNICEFも、この翻訳の内容や正確さについて責任を負いません。英語原文が、拘束力のある正本です。
以下より、必要に応じて資料をダウンロードのうえ、ご活用ください。
このページからダウンロードできるPDFとスライドは、クリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。次の3つの条件を満たす場合、自由に複製、配布、翻案できます。
なお、有料の講座やイベントであっても、その学習の資料として使用する場合は許諾の申請は不要です。そのほかの目的での使用については、日本母乳育児支援連絡協議会までお問い合わせください。
*翻訳の内容についてのご意見は、当ウェブサイトのお問い合わせから、「協議会の発行物の内容に関するご意見・お問い合わせ」を選択してご連絡ください。いただいたご意見は、次回改訂版の参考とし、個別の回答は控えさせていただきますことご了承ください。
第1章 導入
第2章 母乳育児の基本
セッション4.カウンセリングスキル:相手が自信を持てるように支援する
セッション8.講義室での演習 直接授乳の評価(アセスメント)
セッション10.臨床実習1 傾聴し相手から学ぶ、直接授乳を評価(アセスメント)する
セッション13.直接授乳における課題と代替栄養法(代替授乳法)
セッション15.臨床実習2 相手が自信を持てるように支援する―直接授乳の援助
第3章 母乳育児支援
第4章 重要な管理手順
セッション20.母乳代替品(母乳代用品)のマーケティングに関する国際規準と それに関連する世界保健総会(WHA)決議 (「国際規準」「WHOコード」)
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